明日は味方
明日は味方
ゼンマイ採り with Matthew
白根葵
二度目の弥勒山探索。前回はほとんど収穫がなかったが、今日は少し手応えがあった。採れたのは、コゴミ、ゼンマイ、アザミ、そしてウド。中でも一番のお目当てはゼンマイなのだが、これがなかなか見つけられない。遠目では見つけづらく、経験と勘がものをいう。そんなとき、目印になるのが「白根葵(シラネアオイ)」だ。なぜか、この可憐な青い花が咲いている場所では、高確率でゼンマイも生えている。理由はわからないが、運よく白根葵を見つけ、その場所を登っていくと、やはりゼンマイとウドが近くにあった。白根葵は3本だけ、根元からそっと掘り返し、会社に持ち帰って鉢に植え直す。どうか来年、またあの青い花を咲かせてくれますように。白根葵が咲く頃は、金沢の山菜が芽吹くサインだ。
夕方、雁の郷の夕食にお邪魔し、ご利用者の皆さんと食卓を囲んだ。これまで会話したことのなかった方とも言葉を交わし、とても新鮮な時間だった。博識な方、品のある言葉遣いの方がたくさんいて、話していて勉強になった。
食事の中で少し気になったのは、心太(ところてん)にかける醤油の量。職員がやや多めにかけていたように見えたこと。元来薄味好きの自分には、『そんなにかけないで!』と思った。塩分1gにつき血圧1 mmHg 上がる。それから、すき焼き風の煮物を残す方が多かったことも印象に残った。できれば一緒に味見したかった。
食後には、最近思っていることや、感じていることを皆さんがいろいろと聞かせてくれた。すべての希望を叶えるのは簡単ではないが、それでも――外出支援と販売喫茶スペース。この二つは、なんとか今年中に実現させたいと思っている。
5月1日天気晴れ
昨日の夜は月と星がキラキラしていた。そのまま、今朝は思いっきり晴れたのでもちろん6時IN!ウグイスが試合開始のホーホケキョ。(あの鳴き声は、ウグイスのオスのさえずりらしい。『ここにいい男がいるよ~!』っていう さえずりね!Byシバタさん)
ゼンマイ採りも折り返し地点を越えた。もし、これだけやっていられるならずっとやっていたいくらい楽しいが、さすがに周囲から怒られるだろう。
目標は乾燥で5キロ!オレが採るのは極太の100g、3,000円~5,000円はする代物だ。それだけいい物であり手間がかかっている。
利用者のみんなでテーブルを囲んで、笑いながら昔話しをして綿をとり、茹でて揉み続ける。太陽と山と、みんなの手が作ったゼンマイ。
植物も人も、本格的に動き出す季節。
風鈴はもちろんのこと、特に「雁の郷」の人と業務をよく観察し、改善していきたい。
農福連携を始めて10年
東京都健康長寿医療センター研究所が出版した『東北における高齢者の農的活躍のすすめ』という冊子で、風鈴が紹介された。
農福連携を始めて10年。徐々に世間の方々に受け入れられるようになり、嬉しい。
当施設には、ひときわ農福に汗水流してきた相談員のIさんがいる。
都会で学生生活を終えてから、風鈴に入ってくれた。
何一つ資格を持っていなかったが、なぜか彼の中には、最初から“覚悟”のようなものがあった。
働き始めて間もない頃、休日に携帯が鳴った。
表示された名前を見て、「ああ、きっと辞めたいって相談かな」と身構えながら電話に出た。
すると、電話の向こうから聞こえたのは、今にも途切れそうな、苦しげな声。
「すみません……ちょっと体調を崩してしまって……明日、お休みをいただけますか?」
その電話を切った後、思わず笑ってしまった。
「真面目すぎる!」と。
だって、辞めるとかじゃあなくて、体調不良の休みについて、こんなに苦しそうに報告するなんて。
彼は、慣れない仕事に価値を見出そうと、毎日精一杯働いていたと思う。
帰りにはユニフォームが泥だらけの日も何度もあった。
文句もたくさんあるだろうが、元来無口な性格だ。
その後、勉強して社会福祉士に合格し、去年はケアマネの資格まで取った。
昼休みもずっと勉強していた。
派手さはなくても、確かな信頼を積み上げていく。
余計なことは言わない。何があっても投げ出さない。
少しずつ、でも確実に、最後までやり遂げる。
「Iに任せておけば、大抵のことは大丈夫。」
周囲の職員も、オレも信頼している。
いつか、「村の宝アワード」で受賞されたら、2人で総理官邸の祝賀会に出席するのが目標だ!
Iさんに、日頃の感謝をこめて。



