明日は味方
明日は味方
一般質問
2024-09-21
9月議会も20日に一区切りついた。議員になって、最も勉強になったことの一つは、議会制民主主義における諸々の手続きについてだ。法治国家の日本にあって、その最果ての東成瀬村においても量や質が違えどもその手続きの進め方は、中央と全く同じものだ。この手続きを一言で言うと、『回りくどい!!』ということ。それだけ言うと怒られるので、もっと詳しく言えば、慎重かつ正確で、事実の積み重ねの先に皆の承認を得る手続きである。軽微な変更も、一からの説明になったりする。
今回は一般質問に立たせてもらって、訪問看護利用について村長と話をさせていただきました。以下が要約。
1. 第9期高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画に基づき、東成瀬村の地域包括ケアシステムの課題について伺う。
→将来的な課題としては、要介護者・認知症患者の増加による人材不足・財源不足が考えられる。これらの課題に対応するため、健康福祉課を新設し、専門性を強化している。
→将来的な課題としては、要介護者・認知症患者の増加による人材不足・財源不足が考えられる。これらの課題に対応するため、健康福祉課を新設し、専門性を強化している。
2.R3年とR4年に訪問看護を利用した人数がゼロなのは、訪問看護事業所が村内に存在しないためか。それとも他に理由があるか。
→利用者実績がゼロとなったのは、システム上の表示方法によるものである。実際には、R3年に1人、R4年には2人利用している。表示の改善を図りたい。
3.利用者が少ないが、訪問看護を必要とする人が適切にこのサービスを受けられていないのではないか。
→利用者が少ないのは、訪問看護のサービスを受けることができる、という周知が行き届いていない可能性がある。
4.村に訪問看護事業所がないので、他町村の訪問看護が利用できる体制を検討してほしい。具体的には、正当な理由がない限り、本人や家族の希望に沿って医師の指示書等を準備する体制を整えて欲しい。
→技術的に可能だと思うが、関係者で勉強会を開いて実現可能か検討していきたい。
村長は、どんな質問にも真摯に答えてくれる。こちらに足りないところも、それを指摘するのではなくて補強する形で話をしてくれる。
新しい技術は新しいストレスを生む
2024-09-20
『どうして、こんなにも簡単なことが、こんなにも難しいんだ!』 と、叫んだことはないか。
「こちらは自動音声サービスです。お問合せ内容に従い、番号を押してください…電気料金の確認は1、支払い方法の変更は2…」 果てしないクイズを何度も聞きながら慎重にボタンを押して答えていく。ようやくオペレーターを呼び出す音楽が流れ、安堵したのも束の間、やがて無情な声が響く。
『ただ今、回線が大変混み合っております。しばらく経ってからお掛け直しください。』 叫びたくなる衝動に駆られる!
新しい技術は、新しいストレスを生む。IDとパスワードを求められ、振込め詐欺の罠を避ける毎日だ。スマート社会とは、欲しいものがすぐに手に入る社会の事だ。とても便利になった。しかし、『早さ』の代償として、思いもよらない『危うさ』が隣り合わせになっている。
縁は遠くに求めよ
2024-09-15
朝早く、祖母の菊地ナツエが95年の人生に幕を閉じた。秋田市仁井田に嫁ぎ、いい時も悪い時も菊地家を支えてくれた。旦那(祖父)は市役所に勤めていたけれど、早くに亡くなった。それからは長男家族とずっと暮らしていたが、いろいろあって15年前に長女がいる東成瀬に越してきた。とにかく、手が器用だった。仁井田では竿灯祭りの提灯の内職をしていたし、東成瀬に来てからも切り絵なんかを黙々とやっていた。
およそ50年前、同じ秋田とは思えないような、まだ道もよく整備されていない山奥に、よくまぁ、娘を嫁に出したものだと思う。相当不安だったことだろう。遠く離れても、達者で暮らせよ、と願った事だろう。それがどうだろう。人生の最後は、東成瀬に越してきて、娘と風鈴のみんなに良くしてもらった。
人生は、思いもよらない出来事と出会いが作用して形作られていく。どこでどのように点と点、縁と縁が繋がるかは、最後までわからない。
『縁は遠くに求めよ』ーこんな言葉は辞書にはないけれど、佐藤家と菊地家の家訓の一つにしておきたい。
ナツエさん、長い間ありがとう。これからも、見守ってください。