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明日は味方

明日は味方

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パンドラの箱

2023-02-09
  みんなの話を聴いて直感したのは、『このメンバーなら必ず良い結果がでる』と言うことだった。デイサービスの会議の後の印象である。自分はただ聴くだけでよかった。余計な事を言わずとも、話が進み、口下手な人のフォローも他のメンバーがしっかり入れてくる。最初にしては、上出来ずぎやしないか、と揺さぶりをかけたくなるのを抑えながら1時間があっという間に過ぎた。自分が思い描くデイサービスの進むべき道とこのメンバーが思い描く道は、同じ方角を向いている。彼・彼女らに希望を持たせてもらった。
 
 話は飛ぶが、ギリシア神話のパンドラの箱の話を思い出した。『パンドラ』は、最高神ゼウスが、人間に災いをもたらすために作った初めての美しい女性。当時、地上には男性しかいなかったが、人間の女性として箱を持たされたのだった。この箱こそパンドラの箱で、この世のありとあらゆる 災害、厄、病気、苦難、嫉妬、悲しみ、争いなど考えられ得る限りの災いが箱に詰まっていた。「絶対に開けてはならない」と言われた箱だったのに、パンドラは開けてしまう。そしてパンドラがその箱を開けた途端、地上にありとあらゆる災いが吹き出した。これによって人間はありとあらゆる災いに苦しむようになったという話だった。でも、この後の話が良い。あらゆる災いが出尽くしたはずの箱の中をパンドラが覗いてみると、なんと『希望』だけがそこに残されていたのだった。

 当社のデイサービスは、ご利用者に『明日への希望』を届ける。あらゆる苦難の最後の最後に、生きがいや楽しみをもう一度再発見できる場所に必ずしてみせたい。

薪割り

2023-02-08
 暖をとる、ということは、元をたどっていくと動物と樹木の屍の上になりたっている。でも、そんなことを考えさせる余裕を現代社会は与えてくれなくなった。目に見えなくなったものは、たいていその存在を忘れさられるのだ。だからというべきか、代々、木こりたちは、斧を振りながら無意識に木にお礼を言っていた気がする。そして木を切った分だけ、ちゃんと新しい種を播いてきたような気がする。
 朝から職員と薪割りをした。日頃の憂さ晴らしをするかのように、大声で叫びながら、斧を上段から一気に振り下ろしていた。それを見てこっちも笑顔になってしまった。笑いながらも、『労災案件だけは勘弁して欲しい』と何度もお願いした。 

 もう、みんな汗だくになって、暖をとる必要がなくなっていた。

- 朝霧の 山にこだまする 薪割りの 斧握る手に すべて込めたり

求人

2023-02-07
 求人している。調理員ひとり、事務員ひとり。どちらも人手が足りていない。だれかいい人がいれば紹介してほしい。素敵な出会いがありますように
予定通りのスケジュールをこなして意気揚々と帰路ににつくはずだった。 午前中は税理士と面談し、午後は取引先と話した。合間合間に職員とも話しができた。

ただ一つ、昨日提出期限の書類を一つ忘れていた!!!役所から電話が来たらしい。機転を利かせた管理者のSが対応してくれて、難を逃れた。Sよ、ありがとう。明日行くからな~

金と月

2023-02-06
 金曜はコミュニケーション不足からイライラが積もる日だった。こちらの思いが完全に伝わっていないために起こる。このフラストレーションを保管している自分の風船みたいなものは、他人と比べてすごく小さくて脆い。すぐに爆発してしまわないか、自分でも不安になる。仮に爆発したら、後で後悔してしまいそうだったので堪えた。アカデミー賞の授賞式でウィルスミスが司会者を殴ったときのように、冷静さを欠いた言動は後々の自分に謝罪の場を用意してしまうことがある。来週の自分に対応を任せることに決めて、 今は宮沢賢治のように”アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ”いよう、と週末を過ごした。過ごしながら、怒りの源泉をたどり、自分に何が足りなかったのか、相手にどういう風にして欲しかったのか、何度も考えた。
 今朝、金曜日に意思疎通があまりうまくできなかった二人に改めて自分の思いを伝えた。伝えたが、やはり3割も伝わっていないと思う。それは、言葉の選択力や語彙力のなさと、相手を傷つけまいとするオブラートを依然として使ってしまっているからかもしれない。それでも、話してみて、相手も少し納得してくれたおかげで、気持ちは楽になった。自分は上から押さえつけるようなトップダウン型のやり方は極力したくない。伝家の宝刀は抜いてしまっては威力を損なうのだ。抜きそうで抜かない、これがいい。だから、職員が自分で自分を見つめて改善していくボトムアップ型にするために、何度も何度も何度も何度も会話をするしかない。これが今のところ自分にできることではないだろうか。時間をおくことは大切だ。改めて冷静に考えてみて、金曜日なかった選択肢が、月曜に現れたりするからだ。小さなズレはやがて大きなズレを生む。折り紙の初めのところで、ハジとハジを慎重に丁寧に合わせていかないと、最終的に鶴がカラスになっていることもあり得るのだ。

如月の 黄昏時の西の空 家路に見えたる 金星と月

南南東

2023-02-03
 今年の恵方巻きは南南東を向いて食べるのが吉、と言われていた。昨日までは楽しみにしていたが、朝からそんなことはどうでも良くなった。人間は感情の動物だから、仕様がない。ストレッチをしてから、事務所に向かった。病院受診が重なって、病院と現場から次々にかかってくる電話をとりながら慌てふためく事務長を見て癒やされた。人は自分より大変な人を見ると、安心するのかもしれない。安心しきって、助けるのが遅れてしまい、事務長は昼にはぐったり疲れきって眠ってしまった。
 
 昼は利用者と一緒に食べた。今度100均に行きたいというので、来週一緒に行く約束をした。約束があると言うことはお互い希望をもてるということだ。その日、その時間、その場所に集まる。それまでお互い達者でいろよ、と言う意味がある。

 その後は厨房のみんなとミーティングだった。献立を作り、具材の発注をし、実際に作る。さらに、利用者毎に軟食、きざみ、極きざみにするという。少ない人数で、これほど大変な作業をこなしているのかと感心しきりだった。特に責任者の心労はかなりのモノで、休みが取れない状態が続いている。なんとか改善しなければいけないので、明日から戦略を練り直すことにする。みんながそれぞれ発言してくれたので、有意義な会議だったのではないか。最後に2時半から日本食研の試食会を開催してもらった。30種類以上のおかずを前に参加者も楽しみながら意見を出し合った。参加者の中には利用者Kさんにも入ってもらった。舌が肥えているKさんは、鯖の照り焼きがお気に入りのようだった。

 生きている限りは今日も明日も大して変わらないだろう。でも1年後はもっともっと会社がよくなっていてほしい。そう願いながら、やっぱり南南東を向き無言で恵方巻きをいただくのだ。
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