東成瀬村　株式会社 風鈴のホームページ　デイサービス等

　４３歳になったらしい。しみじみ、年を重ねてしまったものよ。まずは母上に感謝。

朝は風鈴の職員におめでとうをいただき、その後お昼はひらきの家でケーキを準備してくれていた！甘くて酸っぱいレアチーズケーキの味は一年間忘れないようにしたい。それから事務所に戻ると、コーヒーとお菓子を用意してくれていて、みんなでハッピーバースデーの歌をうたう、という、なんともこれ以上ない誕生日にしてくれた。職員のみんな、ありがとう！半分これらをやらせしまっている自分が情けなくもあるが、これでいいのだ。

　家族だけが、誕生日を覚えてくれていればいい。個人情報を外に漏らしたくないから、会社では祝ってほしくない、そういう職員がいる。そういう考えもあると思う。その人はそれでいい。

ただ、寂しいことを言うなよ、とも思う。無人島で暮らしているわけではないのだ。この社会で生きていくという事は必ず、他の人のご厄介になっているし、ならざるを得ないという事だ。他人に興味がなくなったら、社長は務まらない。職員にとって一年に一度の大イベントをできるだけ頭に入れておきたい。

　本日締め切りの申請書を役所に出し忘れ、夕方気の利いた事務のAさんが代わりに役所に走った。できの悪い上司を恨まないで欲しい。この天気がわるいのだ。

　ニュースでは警報級の寒波がきているから、と不要不急の外出を呼びかけている。そうかと、終日動かないようにしていた。考えてみれば、天気予報もなかった頃は先人たちはさぞ、心もとなかったことだろう。

　目も開けられぬほどの猛吹雪に耐えた後、にわかに訪れた晴れ間に見えた世界は美しくて、輝いていた。。。北国に生きる人間ならばだれしもが経験したことのあることだ。睫毛も凍るほど寒く、途方もなく降り積もる雪に絶望することもあるが、晴れ間が来ると信じて今はじっとしているのだ。と、かっこいいことを言っている。

　そんな人間の感情をよそに、ただ雪は降り、雲は動いている。

　

　グループホームの利用者と昼食を一緒に食べた。100歳を超えているとは思えないほど、しっかりされていて上品な方がいた。六郷には呉服屋がいくつかあったこと、自身も蚕を育てたことがあると話していた。別の方は東成瀬村を知っていると言い、岩井川小学校の出身だという。東成瀬の地名がすぐ出てくるということは、本当だろう。急に親近感が湧いてきて、いろいろと尋問してしまった。。。
　そうこうしていると、女性職員Sが話があるという。Sさんは、退職金について提案してきた。退職金制度がない、というのは将来への不安を大きくする。だから、大小にかかわらず、退職金制度について考えて欲しいと言うことだった。果たして退職金制度は会社と社員にとってメリットがあるのだろうか。これからいろいろと情報を集めてみたいと思った。

　雪が黄ばんでいた。黄砂だ。春が近づいている。

　事務所の4人で初めて会議をした。

これまで　と　これから　のことを話し合うためにKPTを取り入れて行った。

K＝KEEP　良かったこと、嬉しかったこと、このまま続けていきたいこと、ポジティブな思考で。

P＝PROBLEM　普段ストレスに感じていること、イヤだなと思っていること、問題だと思っていること。ネガティブナ思考で。

T＝TRY　Pを踏まえて、これから試してみたいこと、やってみたいこと。できるだけ具体的に。

最初だから2時間もかかったけど、良い会議だったと思う。事務仕事の大切さ、日々悩んでいる問題、嬉しくなる瞬間、これからの課題、いろいろ話題が尽きなかった。自分が考えていることを改めて発信する機会をそれぞれが持つことは重要だと改めて分かった。なんとなく分かっている、話さなくても通じている、と言うのが実はキケンであり、ストレスが溜まるものなのだ。分かっているからこそ、敢えて口にして確かめてみることが将来のズレを防ぐ、信頼することに繋がる。そのことを実感してもらえたのではないか。

このメンバーならきっとうまくいくだろう。

　朝から訪問の職員会議に参加させてもらい。お手玉をした。みんなあちこち痛かったり、夜勤明けで満身創痍なのか、ずっと立っていられない人が続出した。それでも、楽しい時間を過ごした。お手玉をすると、その人の性格・注意力・チームへの影響力・発言力の度合がよく分かる。と、偉そうな事を言いながら、実はこちらの性格だの弱点だのが職員のみんなにバレていたりする。とにかくこれがコミュニケーションなのだ。みんなと自分が一緒になって、何か心が動かされることを言ったりやったりするのだ。そんな些細なことを繰り返す内に、次第にお互いの関係が踏み固まってくるのだと思う。

　大寒なのに、空の青さと、雪の白さのコントラストがより一層まぶしかった。