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明日は味方

明日は味方

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2023-02-02
 デイサービスで豆まきを見た。見るまでは、どうせ子供だましのレクリエーションになるのではないか、と不安に駆られていたが、そうはならなかった。管理者が、なまはげ顔負けの鬼の演出で、これが利用者の内面にゆさぶりをかけていた。豆まき前の心理テストも功を奏し、利用者は自分の中にある邪気を追い払わなければならない状況を作り出していた。

 災害や悪いことの親玉は目には見えない。だから、不安になるし、責任のありかがわからなくて困る。困るから作ってしまおうというので、鬼や妖怪がつくられた。その鬼をやっつけることで、なんとなく、気持ちを晴らしてきたのじゃないか。サンタクロースのように、いないけど、いることにしておくのがいいのだ。

 できることなら、平凡な日常が続いてくれればいいのにと願う。しかし、そうはいかないぞ、と今年も鬼がいくつも待ち構えているだろう。鬼をも恐れずにとりあえず1年間完走したいものだ。

 ー 西沼の 鬼やらふ人のゆく道は 鬼を鬼とも知ることはなき ー

 来年、デイサービスの鬼役が回ってこないことを切に願っている。
2023-02-01
水深ゼロメートル
如月=きさらぎ。読めない。寒さで着物を更に重ねて着ることから、「着更着(きさらぎ)」とする説が有力とされる、と辞書には書いてある。

午前中は、久々デイの現場で職員の働きぶりを見ていた。見ながらご利用者と会話をして過ごした。現場にいると、人と人の波があちこちで岩にぶつかってしぶきを上げているようで、見ていて飽きない。介護の仕事には生活に必要な衣食住が詰め込まれている。環境に合った服、個人個人に合った季節の食事、動線を考えた建物や構造、設備。この至近距離にある衣食住についての基本的な学問が備わっていれば、立派に仕事がこなせるのではないだろうか。何か高尚な学問ではない、水深ゼロメートルの日常こそすべてだと教えてくれる。だからこの仕事が好きだ。

『福沢諭吉の学問のすゝめ』には次のような一節がある。
ー”学問するには、その志を高遠にせざるべからず。飯を炊き、風呂の火を焚(た)くも学問なり。”

飯を炊くのも、風呂を焚くのも学問だと言っている。仕事に上も下もない、だからどんな仕事も手を抜かずにやる値打ちがある。そう教えてくれている。

午後からは、買い出しに便乗して、ある職員と2時間半も話ができた。社長の戯言に長時間付き合ってくれてありがとう。
如月の読みは『キサラギ』だ、と覚える間もなく、2月は『あっ』という間に過ぎ去るだろう。

声を聞くだけで

2023-01-31
 その人の声を聞くだけで、なんだか安心することがある。夜勤業務に従事するCさんはそのうちのひとりだ。言葉がいちいち琴線にふれる。『ごちそうさま』と厨房に声をかける、それだけのことなのに。この人が言うとなんだか明るくなる。また、料理頑張って作ろう!となる。こういう人たちに共通するのは、思いと言葉が一致しているという点ではないか。本当に思っていることを、裏表なくそのまま口に出している。もっと付け加えると、言葉が潔(いさぎよ)い、澄んでいてスピードがちょうど良い、無理がない、邪念がない。逆に、思いと言葉が一致していない人の声を聞いたときは居心地の悪さや不快感を覚える。極端に言うと、心では謝っていないのに『すみません』と連発してしまうような人の声だ。

 いろんな人の話を聞きながら、少しずつ小石の波紋が大きく広がっていくのが今は楽しい。

事業所間交流

2023-01-30
 会議では、ヒラキの郷のSさんが、事業所の取り組みなどについて話をしてくれた。人前で話をするという事は、聞くことと同じくらい重要だし難しい。Sさんの発表は素晴らしいものだった。素敵な話やアイディアがたくさんあったから、他の事業所にもいい刺激になったのではないかと思う。事業所の垣根を越えて、人とアイディアの交流をもっともっと進めたい。





2023-01-27
 昨夜、こじんまりとした会食に出た。農業ビジネス塾の友達3人と九州大学で教鞭に立つW先生の4人。なんとこの寒波の中を飛行機を飛ばして駆けつけてくれた。コロナで何ヶ月も外食を控えていたことも手伝い、はしゃぎ過ぎてしまった。話の途中で電池が切れ、言葉が出なくなり眠ってしまった。

それでも朝から集中して、31日期限の書類と向き合う。人間は感情の動物だ。体調が今ひとつなのと、期限が迫っている焦りから、若干殺気だっていたからもしれない。 普段なら言わないことも、少しキツめに言ってしまうこともある。今日被害にあった職員のみなさん、ごめんなさい。

コロナと請求書は忘れた頃にやってくる。来週も気を引き締めていきたい。





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